『私エンジニアに向いていないですかね?』
『IT業界でやっていける自信がありません。』
5年以上、システムエンジニアをしていますが、友人や後輩からこのような相談をされることが年々増えてきたように感じます。
そこで本記事では、エンジニアに向いていないと感じる人が陥りやすいマインド面の原因と打開策について解説していこうと思います。
内容に入る前に、1点だけお伝えしたいのが、本記事で解説するような特徴に当てはまったとして、「必ず打開すべき。」「エンジニアをやめるな。」と言いたいわけではありません。
本当に自分がやりたい事がIT業界にない場合、ライフスタイルに合わない場合もあります。
この記事を読んだ後に、『まだエンジニアとしてやっていける!』『漠然な不安が解消された!』と思っていただけるような内容になっていますので、ぜひご覧になってください!
向いていないと感じる人の特徴と打開策
まず初めに、エンジニアに向いていないと感じる人の特徴2つを以下に記載します。
- 自分は何もできない、成長していないという誤解
- あの人と比べて何もできないという誤解
どうでしょう?
自信を振り返ってみて、上記のような感情になった経験がある方はかなり多いのではないでしょうか?
以降では1つ1つの内容を掘り下げていき、その原因と打開策の解説をしていきます。
自分は何もできない、成長していないという誤解
誤解してしまう原因
真面目に仕事して勉強をしているけど、毎日失敗して先輩に注意を受けているんですよ~という相談をよくされます。
このように考えてしまう人は、自分の失敗したことやうまくいかなかったことばかりを考えてしまう傾向にあります。
ストイックな人、真面目な人はこの傾向が強いですね。
ただ、このように日々失敗していくことはエンジニアにとっては当然のことなのです。
システム開発・保守・運用を行うエンジニアと呼ばれる人の仕事は、全く同じ内容の仕事を繰り返すという事はほとんどないという特徴があります。
同じような内容でも、一部違う点がありその人の工夫や応用が必要になってくるのです。
その中で、失敗なく仕事を完遂させるなんて経験の浅いエンジニアには到底できるはずもない、先輩もそこまで期待はしていないというのが本音なんですよね。
打開策
『なるほど、原因は分かったけど自信はどうやってつけるの?』
このような問題のアプローチはいくつかありますが、個人的に効果的な対策は3つです。
1つ目は、上記であげた原因について深い理解をすることです。
失敗をたくさんする=自分は仕事ができない人間
ではなく
失敗をたくさんする=成長機会を得ている=成長しているはず!
と捉えられるかが重要になります。
2つ目は、毎日1日の振り返りを行い良かったことや身に付いたことを書き出しておき、それを積み上げるように記録しておくことです。
エンジニアの仕事の特徴上、失敗は多いけど成功体験が見つけにくいのがここの難しい点ではありますが、
「昨日教えられたことを今日は自力でできた」とかそのレベルでよいのでできる限り書き出してプラスのイメージをつけるようにしましょう。
そして月・年単位で書いた内容を見返すと、自身の成長が時系列で確認でき、自分が思った以上の成長を遂げていることに気づけるのです。
3つ目は定期的に他人から自身の仕事に対する良い面でのフィードバックをもらうことです。
仕事をするうえで、先輩や上司は指摘や注意しかしなくても、実はよい面や成長していることにも気づいています。
上の人の目線から感じる成長点は自身だと気づきにくい部分があるので、自身での振り返りと組み合わせて実施するとより効果が期待できます。
あの人と比べて何もできないという誤解
誤解してしまう原因
他人と比較することは、良い側面と悪い側面があり、正直これはその人がどうとらえるかの話です。
『よし!あの人を目指して頑張るぞ!』と捉えられれば良い側面の効果を得ていることになり
『自分は何もできない…。』と感じししまったら悪い側面の効果を得ていることになります。
誤解を恐れずに言うと、比較が悪の根源になってしまっているのです。
そもそも、同じチームで仕事をしていたとして、実施しているタスクや役割が違えば、おのずと身につくスキルも異なります。
もっと残酷な話をすると、家庭環境や今までの人間関係が原因で、社会人生活がスタートしたときのスキルの差ができというのも事実です。
常時、他人と比較をすることで成長できる人間は一握りの超鋼メンタル人間くらいでしょう。
打開策
自分と他人との違いを理解したうえで、自分は○○が得意、○○で貢献しているという認識を持つことが一番の打開策になります。
しかし、いきなり上記のようなポジティブ思考になれと言われても、ネガティブ思考状態の方からしたら耳が痛いだけでなにも発展しないというオチに至るでしょう。
まず初めに実施するのが、自身のスキルの棚卸です。
ITエンジニアの職種で存在するスキルを洗い出し、自分は何ができるかを理解、次は何を学ぶべきかを明確化します。
「他人」が介入することを防ぐという効果があり、これを実施することで、いつでも自分に集中することが容易になります。
簡単にやり方を解説します。
- ITエンジニアという職種でで考えられるスキルを紙に書きだす。(思いつく限り)
- 自分が得意と感じるもの、資格を保有しているものにマークを付ける
- 今の仕事や自身のキャリアを考えたときに、次に身につけたいものを1つ決める
まとめ
今回は、エンジニアに向いていないと思う人が陥りやすいマインドについてその原因と打開策について解説していきました。
自分の実力不足を認められるのは、大きな伸びしろにしかなりませんが、悲観的に捉えている(=誤解)をしているとその後のステップアップの効率性を低下させることになりかねません。
自分に自信がなくなってきている、伸び悩んでいると感じたら、本記事で紹介した内容の対策をぜひ実践してみてください。
他にも、エンジニアとして成長するために必要なスキルや情報を発信しています。
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