システムエンジニアとプログラマーの違いとは?比較9選

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私いけやんは現役システムエンジニアなのですが、友人とかに自分の職業のことを話すと

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あー!プログラミングとかよくする人だよね!

とよく言われます。
『違うんだよな~』と思いながら他愛もない会話なので特に訂正することはありませんでしたが、同時にこの2つの職種の違いが業界未経験の人からすると結構わかりづらいことに気づかせてくれました。今回はそんなちょっとわかりづらいシステムエンジニアプログラマーという職種の違いについて9個の比較対象を用いて説明していこうと思います!

13個の要素で比較してみた

仕事内容

システムエンジニアの仕事

お客さんがどのようなシステムを作りたいかという要件をヒアリングして、どのようなシステムを作るかという構想を立て設計書を作成することが一番のミッションになります。その後システムを製造してテストしてリリースという流れがありますが、その工程においてシステムエンジニアは基本的に実作業ではなくチームのタスクやスケジュール管理を行うことがメインの仕事になります。

プログラマーの仕事

システムエンジニアが設計したシステムを製造することがメインの作業になります。つまりプログラミングをするのが一番のミッションです。プロジェクトの規模にもよりますがその後のテスト、リリースの作業もプログラマーがメインで作業します。

年収

2022年における職種別の平均年収とランキングからシステムエンジニアとプログラマーに該当する部分を抜粋しました。
結果が以下になります。

ランキング 職種 平均年収
67位 システムエンジニア(アプリ設計・汎用機系) 589万円
71位 プログラマー(パッケージソフト・ミドルウェア) 587万円
81位 プログラマー(ゲーム・アミューズメント系) 575万円
95位 システムエンジニア(アプリ設計/WEB・オープン・モバイル系) 559万円
96位 プログラマー(汎用機系) 557万円
98位 システムエンジニア(DB・ミドルウェア設計/WEB・オープン・モバイル系) 554万円
111位 システムエンジニア(パッケージソフト・ミドルウェア) 546万円
120位 プログラマー(WEB・オープン・モバイル系) 534万円
175位 システムエンジニア(マイコン・計測・画像等/制御系) 503万円
188位 プログラマー(WEBサイト・インターネットサービス系) 493万円
191位 プログラマー(制御系) 492万円

出典:マイナビ2022年版 職種別モデル年収平均ランキング

必要なスキル

システムエンジニアに必要なスキル

システムの設計を行うことがメインの仕事内容となるので、多岐にわたるIT技術・知識とお客様が求める機能を実現するため、システムの構成要素を組み合わせる創造力が必要になります。
また、システムを構築する際に気を付けなければならないセキュリティのルールや政治的な知識が必要になる場合もあります。

プログラマーに必要なスキル

設計書(仕様書)通りにシステムが機能するためのプログラミングスキルが必要になります。システムエンジニアでもプログラムはある程度組めますが、プログラマーになるためには理の高速化拡張性(システムの変更があった時に修正がしやすいこと)が求められるためより高度なプログラミング技術が必要になります。

キャリアパス

キャリアパスは個人のスキルや思いによって自分自身が切り開いていくものであるため、これが正しいと提言するつもりはありませんが、私なりにこれが王道に近いと考えるものやトレンドを踏まえて紹介します。

システムエンジニアのキャリアパス

数年システムエンジニアの担当者、チームリーダーを経験したのちプロジェクトマネージャー(プロジェクトの指揮管理をする偉い人)になって、最終的に管理職についてという「ザ・サラリーマン」なルートが王道になります。つまり、役割における責任が大きくなることで単価を上げていくというキャリアパスです。また、システム構築の経験を活かしコンサルタントになる人もいます。

プログラマーのキャリアパス

プログラマーのキャリアパスは特定のプログラム言語に対して高度なスキルを身につけたり、複数の言語のプログラミング技術を伸ばしてその道の専門家になるというキャリアパスがよくあるパターンです。つまりスキルを伸ばしプログラミングという専門性が高い市場で自分の価値をあげていくというキャリアパスになります。
数年、企業に勤めた後は高度なスキルを活かしてフリーランスになる方が多いのもプログラマーのキャリアパスの特徴です。

難易度

システムエンジニアの難易度

誤解を恐れずにいうと、未経験からシステムエンジニアになり業務をこなすのは難しくありません。お客さんやチームメンバと円滑なコミュニケーションを取ることができさえすれば業務を行う上で必要なスキルは自然と身に付きます。ただ、責任が大きい上位の役割を目指すのは、幅広いIT技術に対する理解と自身のシステムに対する知識と経験、マネジメント能力が問われたりするのでかなり難しくなります。なるのは簡単、キャリアップは難しいというのが特徴になります。

プログラマーの難易度

プログラマーは専門性の高いプログラミング技術が必要になるため、未経験からいきなり業務をこなすのはかなり難しいです。企業に入り研修期間を経てからなるならまだしも、フリーランスで右も左もわからないままプログラマーとしての仕事をこなすのは不可能です。というか仕事は来ないでしょうね…。ただ、スキルを磨けば磨くほど単純に自分の市場価値を上げることができるのでキャリアアップはしやすい傾向にあります。始めは苦労することが多いかもしれませんがある程度プログラミングに慣れていくと、新しい言語や新しい技術に触れたときでもその前に磨き上げたスキルを応用しやすいというのも特徴の一つです。

やりがい

システムエンジニアのやりがい

システムエンジニアのやりがいは常に進化していく技術に対応していくことが求められ、大変さもありますが単調な仕事にならないことにやりがいを感じられます。またお客さんとの要件のすり合わせやチーム運営的なことも仕事のため技術面だけでなくコミュニケーションスキルやマネジメントスキルなど様々な要素が求められることもやりがいの1つです。

プログラマーのやりがい

プログラマーのやりがいはプログラミングスキルを磨いていくことで自分の成長が感じられることがやりがいにつながると思います。
プログラマーの仕事仲間や友人に話を聞くと

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今までできなかったことができるようになった!

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自分のスキルが評価されてレベルの高いコーディングを任されるようになった!

といった話をしてくれます。そういった姿を見ると本当に魅力的な仕事なんだなと感じますね。

将来性

システムエンジニアの将来性

新しい技術が生まれる限りシステムエンジニアはまだまだ需要が高まっていくことは間違いありません。今や新しい便利なサービスを生み出すにはIT技術を取り入れることが必要不可欠であるため、どのようなシステム構成を作っていくかを考えるシステムエンジニアの求人は今後もあがり続けるとみています。これが2023年には78.9万人のシステムエンジニアが不足する(経済産業省より発表)と言われている理由にもつながります。

プログラマーの将来性

本記事作成時(2023年時点)ではAIが人間の仕事を奪うと提唱されている中にプログラミングについても、しばし引き合いに出されることがあります。様々な意見が飛び交っている中、私の意見なりの答えを出すならば、プログラマーの需要も今後10年までは上昇していくと考えています。IT技術を活用したサービスは増えていくためそれを作る人が今よりも多く必要になるからです。

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あれ?AIによってプログラミングという仕事は奪われるんじゃないの?

と思うかもしれませんが、正直AIによって作られたプログラムはそのままリリースできるレベルとわ言えず、最終的には人の手による修正が必要になります。もちろんAIを導入すると効率は段違いにあがりますが、ITサービスの需要にはまだまだ追いつけないというのが今後10年での見立てです。したがって、AIをうまく活用できるプログラマーが今後重宝される人材となっていくことは確実ですね。

テレワークの頻度

<テレワークの頻度>(週の営業日を5日とする)
・システムエンジニア  週2~3日
・プログラマー  週4~5日

IT企業は比較的にテレワークが導入しやすい仕事です。私の担当しているシステムのプログラマーに関してはほぼ毎日テレワークをしています。システムエンジニアは密なコミュニケーションをとるためにタイミングを合わせて出社するという事もありますが、それはチームの方針によるでしょう。ただ、私や周りのシステムエンジニアの話を聞くと週2~3日テレワークをしている人が多いことがわかりました。

残業時間

私が残業時間のことに聞かれると必ず、「求人サイトの情報を信じるな」「担当システムやチーム、時期によりに大きく異なる」という2点を気をつけてほしいとアドバイスします。
システムエンジニアとプログラマーの比較、という観点ではあまりかわらないというのが実感です。仕事内容が異なってもチームで動いている以上、関わっている案件の難易度や状況によりけりという感じですね。
ちなみに私いけやん(システムエンジニア)の2022年における月別平均残業時間は以下の通りです。ちなみにめちゃめちゃ大変な案件に入っている時です。

残業時間
1月 21時間
2月 31時間
3月 39時間
4月 36時間
5月 36時間
6月 40時間
7月 38時間
8月 38時間
9月 34時間
10月 40時間
11月 30時間
12月 36時間

人柄

システムエンジニアは社交的で真面目な人が多いイメージです。プライベートでは本当に面白い人たちもいますが、仕事ととのメリハリがしっかりしている人が多いですね。
プログラマーはこだわりが強く少し変わった発想の持ち主が多いイメージです。ただ実はとても優しくわからないことを聞くと真剣に丁寧に教えてくれます。

おすすめは…?

仕事の面白さ、将来性、新しい働き方への適応のしやすさ、どれをとっても両者ともおすすめできます!あなた自身の性格や適性によっておすすめの職種は変わると思っていますが、IT業界未経験から就職、転職したいというのであればシステムエンジニアをおすすめします。理由は2つあります。
1つ目はシステムエンジニアの方がIT技術や知識を幅広く自分のスキルにできるためです。
2つ目はキャリアパスの切り替えがしやすいというところにあります。高度なプログラミングスキルを持った最強のプログラマーになるとか始めはプログラマーになってその後に独立するんだという明確なビジョンがないままプログラマーになってしまうとキャリアパスの軌道修正が難しくなります。一方システムエンジニアになると業界関係者いろんな人と関わる機会が多いため自分に合っている職種は何かというのを模索しやすいと思います!

まとめ

いかがでしたでしょうか?システムエンジニアとプログラマーってこんな違いがあったのか!という気づきが1つでも多く感じていただけたら幸いです。私自身システムエンジニアをしていますがどちらも本当に魅力のある職種だと思っています。もし興味のある方はぜひインターンや企業が開いている説明会に参加してみることをおすすめします!

いけやん

いけやん

現役システムエンジニアのいけやんです。 駆け出しシステムエンジニアやIT業界に転職を考えている方のために有力な情報発信をしていきます!

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