システムエンジニアはなぜきついのか?5つの理由を現役SEが解説

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システムエンジニアはきついというイメージを多くの人が持っていると聞きます。システムエンジニアに興味があっても具体的に何が「きつい」のかが分からないと挑戦してみるのは難しいでしょう。そこで今回は現役SEのいけやんの経験と同僚の意見を聞いてみた結果をもとにシステムエンジニアがきつい理由とどんな人だったら向いていいるのかについて紹介していきたいと思います。システムエンジニアの仕事内容について解説している記事もありますので、本記事を読む前にぜひ覗いてみてください。
リンクはこちら→システムエンジニアの仕事内容についての記事(click‼)

システムエンジニアがきつい理由5選

残業時間の増減が激しい

システムエンジニアはその時に参画している案件や、突発的なトラブル対応によって残業時間の増減が大きく変動します。毎日決まった時間に終業することはあまりなく、いけやんの実績を例にあげると年平均の残業時間は約28時間なのに対し、ひと月の残業時間が20時間の月もあれば40時間以上の月もあります。難易度が高い案件大規模なプロジェクトに参画したときやシステムに不具合が発生しトラブル対応を行った日は残業が多くなってしまう傾向にあります。またシステムエンジニアの仕事はチームでの活動がほとんどという事から自分の仕事が順調に進んでいてもチームメンバーのフォローをしていたら残業時間が多くなってしまうという事もしばしばあります。生活リズムを整えることや定時後に予定を入れるのが難しいのが少し不満に思う方は少なくありませんでした。

納期というプレッシャーがある

システム開発には守らなければいけない納期が存在します。特にお客さんのシステムを丸々請け負っている場合だと常にお客さんからのプレッシャーを受けることになります。案件が順調な時は問題ありませんが、タスクの進捗がよくないときにはお客さん側もチーム内も殺伐とした空気の中で仕事をするというかなり地獄のシチュエーションを味わうことになります。私もお客さんのシステム開発保守を丸々請け負っているチームの一員ですが進捗が芳しくない際の報告は億劫に感じてしまうことはありますね…。システム開発において納期が重要視されるのは、競合会社に先を越されてお客さんを奪われないため、予定していたリリースが遅れてしまうことでサービスに対しての信頼が失わることを防ぐためといった理由が背景にあるからです。

スキルアップが給料につながりにくい

チームで活動することが多いシステムエンジニアはスキルアップした割にその評価が給料に反映されにくいというデメリットがあります。例えば自分が参画したプロジェクトが成功したとしましょう。その中で自分がどんなに勉強を頑張りスキルアップをしてチームに貢献したとしても「プロジェクトの成功=チーム全体の頑張り」として評価がされるため、自分の頑張りに対して給料アップが見合わないことがあります。会社ごとに人事制度は異なると思いますが、プロジェクトでも頑張りさらにそれを役職の人に頑張ってアピールをしてようやく給料がアップにつながるため、自分のアピールがあまり得意でない方はここで損をしてしまう可能性があります。こういった側面を見ると歩合制の職業に行った方が給料につながるじゃんとやめてしまう人も多いのも現状です。ただフリーランスエンジニアはスキルアップが給料アップに直結するという話があるのですが、また別の記事で紹介しようと思います。

人間関係がストレスになる

上述していますが、基本的にシステムエンジニアの仕事はチーム単位で動くことが多いのと、それ以外にもお客さんやビジネスパートナーなど多くの人間が関与してきます。お客さんや上司など自分より立場が上の人との打ち合わせ、忙しそうな人にわからないところを質問しなければいけない、必要な時は本当は嫌でも厳しい言葉をかけないといけない、常にそのようなストレスと向き合っていく必要があります。

学び続けなければいけない

IT業界は目まぐるしく新しい技術が生まれていきます。競合会社との戦いに負けないために、システムエンジニアはその変化、トレンドについていかなければいけません。既存の技術を勉強して身につけたと思ったら、アップデートされた情報が入ってきてまたそれを学びなおす。こんなことはざらにあるんですね。システムエンジニアとして活躍する道を選んだのなら永久的に勉強をしなければいけないことがシステムエンジニアのきつさと言えます。この5つ目に関しては、正直私自身も同僚もマイナスにとらえている方はいませんでしたが、このような特性があることはお伝えしたかったので5つ目の理由として入れさせていただきました。

システムエンジニアに向いている人

上記では、システムエンジニアがきついと言われる理由について解説してきました。ここではその理由を踏まえてどのような人がシステムエンジニアに向いているかについて解説していきたいと思います。

「適当主義」な人

「適当主義」は物事の優先順位を明確につけて、仕事に対して力の入れ具合をうまくコントロールできる人のことを指します。システム開発は常に課題が山積みな状態なことが多く理想を追い求めてしまうと納期に間に合いません。そこでうまくやるべきこととやらなくてよいことを柔軟に判断して対応できる人はとても重宝されます。逆に「完璧主義者」の人は責任を感じてなんでも完璧にこなそうとしてしまいますが、残業時間の増減が激しいことや納期が重要になる職業柄から、その責任感が自分だけでなくチームへの心身の疲労につながったり、さらなる残業の増加につながってしまうんですね。

スキルアップを楽しめる人

自分が成長することを喜びととらえられる人は、成果報酬が多少低めであっても充実度とやりがいを得られるため不満なく仕事を進められることができます。スキルアップが給料に反映されにくいというデメリットと裏腹にスキルアップが仕事の貢献度に直結するというのはシステムエンジニアの大きなやりがいなのです。システムエンジニアを続けている方は最先端の技術に触れられることに喜びを感じ、本当に楽しそうに仕事をしているという方が多く実は私もその内の一人だったりします。

チームワークが得意な人(チーム競技の経験者)

チームで何かを進めるという事が得意な人や、長年チームスポーツ等を経験してきている人はシステムエンジニア向きという傾向にあります。チームメンバの感情を察することができ相手の意見を分け隔てなく受け入れてコントロールできる人はチームでの活動を主体とするシステムエンジニアに向いています。私自身、技術力にたけているわけではありませんが小中高と野球部に所属してチームとして活動する経験があったため、なかなか癖のある大ベテランプログラマさんたちともうまく信頼関係を築き仕事ができています。他人とコミュニケーションを取ることが苦になりにくいという前提事項がありますが、技術に自信がなくてもこのような人は活躍するチャンスがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?皆さんが思うシステムエンジニアのきついイメージと合っていましたか?現役SEの視点からリアルな情報を発信していますので、就職活動や転職活動をしている方はぜひ参考にしてみてください!私自身、きつい理由をこれだけ挙げてみてもシステムエンジニアってやっぱり面白く、誇りをもってできる仕事だと感じています。もし、少しでも興味を持たれた方は企業が主催するインターンへ参加すると、今回解説したきつい理由の片鱗も見えたりするので試してみることをおススメします!(1日コースとかでも十分です)

いけやん

いけやん

現役システムエンジニアのいけやんです。 駆け出しシステムエンジニアやIT業界に転職を考えている方のために有力な情報発信をしていきます!

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