仕事探しをするうえで気になるのが勤務形態。その中でも夜勤があるのかないのか、頻度はどのくらいなのかはあなたにとって重要なポイントとなるかもしれません。
先に結論を述べますと、システムエンジニアには夜勤をしなければならない場合があります。しかし、システムエンジニア全員が同じような頻度で夜勤が発生するというわけではありません。そこで今回はシステムエンジニアに夜勤が発生する理由とその頻度について解説していきたいと思います。
本記事以外にもシステムエンジニアの仕事内容について書いた記事もあるのでぜひ覗いてみてください!
目次
システムエンジニアに夜勤が発生するパターン
システムオペレータになった場合
頻度:週2~3回
システムオペレータとはシステムの監視をしたり、異常事態が起きた際、即時にトラブル対応をしたりする人たちのことです。いつ異常が発生するかわからないため基本的に24時間365日休みなくシステムを監視し続けなければなりません。システムオペレータの勤務形態は二交代制もしくは三交代制となるので夜勤は必須となります。二交代制の場合は24時間を9時~21時/21時~9時のように12時間単位で2つに分割、三交代制の場合は8時~16時/16時~24時(0時)/0時~8時のように8時間単位で3つに分割してシフトを回していきます。
システムのリリース作業が発生する場合
頻度:月1~3回 ※システムにより頻度は異なります。
システムのリリースは、万が一システムが正常に動作しなかった時のことを想定して影響が少ない深夜帯に行われることが多いです。オンライン中のシステムに対して影響のない軽微なリリースであれば日中帯に行うこともありますが、大きな機能の追加や仕様変更が行われる場合はほとんど夜勤が必須になると言ってもよいでしょう。システムリリースの日のスケジュールとしてははだいたい21時くらいに出社して24時までに準備を整えて1時から3時くらいまでリリース作業をしてその後、問題なく作業が完了していることが確認出来たら始発で帰宅といった流れになります。(あくまで一例です。)システムのリリースは開発エンジニア、保守運用エンジニアによる作業が必要なためシステムエンジニアであれば誰にでも夜勤作業の担当者に任命される場合があります。
夜間にトラブルが発生した場合
頻度:月1~4回 ※夜間帯のトラブル発生の頻度
システムに異常事態が発生した際は、たとえ発生した時間が深夜帯だとしてもトラブル対応に駆け付けなくてはいけません。駆け付けたらお客さんやユーザへのトラブルの状況や影響の報告をしたり、トラブルの原因分析、復旧対応を迅速に行います。トラブルの内容が軽微なものであれば15分の勤務で終わる場合もありますが、大きなシステム障害が発生した場合は深夜に呼び出されて帰宅できるのがお昼の時間帯(0時~12時)になる場合もあります。上記に頻度を記載していますが、本来想定していない事象のため頻度も時期によってマチマチです。
夜勤のメリットとデメリット
メリット
給料が高い
夜勤をすることの1番のメリットと言えるのが給料が高くなることです。深夜帯に勤務が発生すると深夜勤務手当がでるため日中に同じ時間働くよりかなり多くの給料をもらえることができます。私の同期の中にも新卒からシステムオペレータ配属された方がいますが、休みも多くそんなに作業をしているわけでもないのに平常勤務の人よりお給料がかなり多くもらえると喜んでいました。
通勤ラッシュを避けられる
平常勤務の人たちとの通勤時間が異なるため、満員電車や車の渋滞というストレスなく通勤ができることも夜勤勤務のメリットになります。
朝呑みという楽しみ
システムリリースを終えた次の日はお休みとなるため、そのまま朝方までオープンしている居酒屋へ行きチームのみんなで打ち上げをするというのも夜勤ならではの楽しみ方です。周りの人が働いているときにお酒を飲んで楽しむというのは背徳感がありなんとも言えない快感があります(笑)
デメリット
生活リズムが乱れてしまう
夜勤をすることで生活リズムが狂い体調を崩してしまうということは、やはりよくあるそうです。(私は夜勤を10数回行っても体調を崩すことはありませんでしたが…)特にシステムオペレータになった人の意見を聞いてみると「はじめはきつかったけど、後々慣れた」「いつまでも慣れなくて夜勤がない部署に異動した」という人の2つに分かれます。
プライベートの予定が立てにくくなる
夜勤が多い人だと平常勤務している友達と遊ぶ予定を立てられなくなったり、日中でしか開催していないイベントなどに参加しづらいというのもデメリットの一つになります。うまくシフトを立ててプライベートも充実させている人もいますが、遊ぶことがなり貯金はあるけどプライベートが充実しなくて悩んでいる方もいるのも事実です。
まとめ
システムエンジニアはそれぞれ役割によって勤務形態が異なり夜勤の頻度も変わってくることを理解いただけましたでしょうか?『夜勤は絶対に嫌だ』と思っている人も『私は夜勤でも問題ないよ~』と思っている人も様々だと思いますが、仕事を選ぶ際は人事の方にしっかり勤務形態を聞いてみることをおすすめします。さらに現場でバリバリ働いているいけやんの視点から言わせてもらいますと、人事の方の回答はあまりあてにならない事があります…。嘘を言っているつもりはないと思うのですが、すべてを管理できているわけではないので実際に働いている人に聞いたり、人事の方経由で現場の人に再度確認を行ってもらうとよいでしょう!転職もそんな難しくはない時代ですので、安易に考えがちかもしれませんが、あなたの心身の健康のためにも自分の生活や性格、身体能力を鑑みて仕事探しの条件に勤務形態という要素を組み込んでみてください。
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