運用保守エンジニアの働き方:残業の実態とワークライフバランス

仕事内容や特徴

本記事では、運用保守エンジニアの働き方、特に残業の実態とワークライフバランスについて詳しく解説します。
就職活動や転職活動を考えている方にとって、有益な情報を提供できれば幸いです。

(本記事は2024/7/26までの最新情報となります。)

運用保守エンジニアの残業時間

月平均残業時間

システムエンジニアや運用保守エンジニアの月平均残業時間はざっくりこんな感じです。

システムエンジニア(一般的) 25時間
運用保守エンジニア(一般的) 20時間
運用保守エンジニア(いけやんの経験則) 30時間

大手転職サイトのマイナビやリクルートなどの情報をざっくり平均すると上記表の青塗の残業時間で、私の1~3年目を除いた運用保守エンジニア経験からの残業時間をオレンジ塗にしています。
運用保守エンジニアの月平均残業時間は、業界や企業によって異なりますが、一般的には10時間から30時間程度と言われています。
『10時間から30時間って幅広くね?』
と疑問に思うかもしれませんが、システム障害やメンテナンス作業などの突発作業があることやプロジェクトの状況により忙しさに波があることが時間幅が広い裏付けとなるのです。

ちなみにいけやんの2023年度の実績はこんな感じです。
36協定の上限すれすれが平均、たまに超える月がありという感じですが、会社の中でもかなり忙しいチーム状況だったので毎年これほど残業がかさむわけではありません。
忙しいとこのくらいはいきますよ~というのをわかってもらえると(笑)

4月  43時間
5月  44時間
6月  39時間
7月  21時間
8月  42時間
9月  37時間
10月     40時間
11月     50時間
12月     35時間
1月  33時間
2月  37時間
3月  44時間

残業時間が発生する理由

運用保守エンジニアが残業を余儀なくされる理由には以下のようなものがあります。

残業の理由
  • システム障害対応:緊急対応が必要な場合、残業が発生
  • 定期メンテナンス:システムのアップデートや保守作業が夜間や週末に行われる
  • 顧客からの急な依頼:トラブル対応や追加作業が突然発生
  • プロジェクトの遅延:プロジェクトの遅延が発生するとリカバリのために残業が発生

これから残業は増える?減る?

今後のトレンドとして、働き方改革や生成AIなどのテクノロジーの進化により、全体的に運用保守エンジニアの残業は減少される見込みです。

今まで人が実施していた作業が自動化されたり、時間がかかっていた仕事のサポートをAIがサポートしてくれたりすることで運用保守エンジニアの働き方は変わり始めています。
就職先や転職先を選ぶうえで、残業時間というのは今までより重要な指標になってくると私は考えています。

仕事の効率化や生産性向上が進んでいる中、「残業が減らない=他の企業に淘汰されていく未来は近い」という事です。
利益や業績は変わらず、残業時間も変わらずという企業は選択から除外していくことをおすすめします。


ワークライフバランスについて

ワークライフバランスは今や働く人にとって大きなテーマであり、ITエンジニアや運用保守エンジニアも例外ではありません。
ここでは「運用保守エンジニアにおけるワークライフバランスはどうなのか?」について様々な要素から解説していきます。

年間有給休暇取得

システムエンジニアや運用保守エンジニアの年間有給取得日はざっくりこんな感じです。

システムエンジニア(一般的) 12日
運用保守エンジニア(一般的) 14日
運用保守エンジニア(いけやんの経験則) 15日 (2023年度実績)

残業時間は多いものの、意外と有給休暇は取れている方だと自負しています!
他業種と比較してもIT業界は有給休暇の取得がしやすい部類に入ります。
サービス業などシフト固定があると休みの調整が難しいですが、ITエンジニアはお客さんとの必須会議など自身の業務を調整できれば休みは取りやすいです。
優秀な人材獲得のため、会社規模で有給休暇の取得率向上を目指している企業が多いので、働き手にとってはありがたい限りです。
ITエンジニアに関しては運用保守エンジニア、その他のエンジニアもあまり変わりなく休みは取りやすいと思います。

大型連休は取得できるのか?

大型連休というと、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みなどが該当すると思いますが、連休を取得できるかは正直、企業やメインで担当しているシステムによりけりです。

ただ基本的に運用保守エンジニアは24時間365日システムを安定稼働させるのが重要ミッションのため、大型連休が確保されることはまれでしょう。
私いけやんの企業は基本的に暦通りの休みで、年末年始は前後3日の計6日は会社で決められている休日になります。
企業で休日と定められてはいないものの、大型連休の際は有給取得奨励日になっているので、がっつり10日ぐらい休みを取っている人は全体の2,3割いますね。(感覚的に)

休日出勤はあるのか?

運用保守エンジニアは休日出勤はあります。
私はだいたい2か月に1,2回くらい休日出勤をしています。

誰かが会社にいないと、いざシステムに障害が発生した際に迅速な対応が取れないので、メンバ内持ち回りで休日出勤を調整しています。
メンバーが少ないなど、多いところでは1か月に1,2回くらいのペースで休日出勤をすることもあります。

もちろん、平日に代休をもらえますし、休日に誰もいない静かなオフィスで集中して仕事をするのが意外と気に入ったりしています。

家庭を持っても大丈夫なのか?

運用保守エンジニアに関して、ワークライフバランスの観点から言うと、家庭を持つのは問題ないと思います。
ただそこは人の価値観によるので上述している情報やこれから記載する内容にも注意いただきたいです。

育休取得について

育休取得率は一般的にシステムエンジニアと運用保守エンジニアは変わらず男性20~30%、女性は90%以上となっています。

システムエンジニア(男性) 20~30%
運用保守エンジニア(男性) 20~30%
システムエンジニア(女性) 90%以上
運用保守エンジニア(女性) 90%以上

多くの企業が、法廷の育児休業制度に加え、独自の制度を設けています。
一般的な育児形態としては1年~1年半の育児休暇取得が可能な企業が多く、私いけやんが所属するチームにも1年間の育児休暇を取得している男性の方もいました。
運用保守エンジニアは業務特性上、長いまとまった休暇を取りづらいという特徴もあるので、必要な際に数日~2週間程度の休暇を取得できる特別休暇制度を設けられていることもあります。
※休暇制度については、企業によりますので転職や就活の決め手として考えている方は特に下調べと人事の方への裏どりはきちんと行いましょう。

いけやんの所感

運用保守エンジニアが家庭を持つのは、私的には問題ないと思います。
ただ、何度も言いますが業務特性上、パートナーや身内の理解は必要なのでそこは自分の将来設計をしっかり考えたうえで決めるとよいですね。
私の周りでは職場結婚から、育児休暇を経て夫婦ともに同じ職場で働き続ける方たちも何人かいました。
育児と仕事のバランスを重視する方は、企業を選ぶうえで参考になる指標があります。
厚生労働省が定める指標なのでチェックしておくと良いでしょう。(厚生労働省のリンクを下に貼っていきますね。)

子育てサポート企業の認定の証 くるみんマークについて

 

まとめ

運用保守エンジニアの働き方について、残業時間やライフワークバランスの観点から理解いただけましたでしょうか?
自分の将来設計や価値観がマッチしていると感じたら、ぜひ企業説明会やエントリーをしてみてください!
ITエンジニア仲間が増えてくれることを祈っております。

 

もし、もっと運用保守エンジニアのことについて詳しく知りたいと思った方は以下の記事をご覧になってください。

 

いけやん

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現役システムエンジニアのいけやんです。 駆け出しシステムエンジニアやIT業界に転職を考えている方のために有力な情報発信をしていきます!

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