システムエンジニアやIT業界で働きたい人に最も汎用的であり、おすすめと断言できる資格。
それが「基本情報技術者」です。
この資格を持っていれば、ITの基本的な知識を持っていると認定され、就活や転職でかなり有利になるんですよねぇ。
私自身、自分の配下についた新規着任者が基本情報を持っているか持っていないかで教育方針を大きく変えたりしています。
さて、この基本情報技術者という資格ですが、業界未経験から取得するには一般的に約200時間の勉強が必要と言われています。
まあまあ多いですね(汗)
『できるだけ、早く効率的に合格したい!』
『勉強する時間があまりとれない』
今回はこのように考える方に向けて、基本情報技術者試験に効率的に攻略する方法をお教えします!
試験形式について
試験概要
まずは試験形式を理解するところからです。
基本情報技術者試験は出題項目や形式がコロコロ変わるのでしっかりと押さえておきましょう。
(※2024/6/8 最新情報更新済)
試験実施方式・実施時期
【試験方式】
CBT方式
(CBT方式:手書きの用紙を使用せず、テストセンターのパソコンから問題を回答する方式)
【実施時期】
いつでも!
※テストセンターや日時を自分で決めて予約する形です。
詳しい受験の流れと受験申し込みは以下のリンクをご覧ください!
試験を運営する機関の公式サイトになります。
出題形式
科目A試験、科目B試験という2回に分けての実施となります。
2つの試験は同日に実施で、試験と試験の間隔が10分しかないという、結構タイトなスケジュール…。
科目ごとの時間と出題形式、合格条件は以下の通り。
科目A試験 | 科目B試験 | |
時間 | 90分 | 100分 |
出題形式 | 四肢択一 | 多肢選択 |
合格条件 | 600点(1000点中) | 600点(1000点中) |
科目ごとの内容(カテゴリ)と出題割合は以下の通り。
- テクノロジ系 41問
- マネジメント系 7問
- ストラテジ系 12問
- アルゴリズム/プログラミング 17問
- セキュリティ 4問
最短の勉強方法
全体の勉強スケジュールイメージ
実務系経験が少ない方や、未経験の方におすすめの勉強スケジュールとその比率について以下に示します。
週の内、平日5日間は1日の内に1時間、休日2日間の内に2時間の勉強時間を想定しています。
勉強に使う道具
以降で具体的な攻略方法を解説にするにあたり、勉強に使用するサイトや参考書について紹介します。
過去問道場
基本情報技術者試験ドットコムというサイトの「過去問道場」というコンテンツです。※無料です
無料とは思えないほどの解説のクオリティで界隈では有名なサイトです。
以下にサイトのリンクを貼っておきますね!
キタミ式イラストIT塾
ちょっと分厚い本で抵抗があるかもしれませんが、中身はイラスト付きでめちゃくちゃわかりやすい参考書です。
私も勉強する際にお世話になりました。
基本情報に合格した後でも、用語について意味を調べたいときはインターネット検索からではなく、この本を参照することが多いです。
毎年、試験に合わせて再版されますのでぜひ手に取ってみてください!
Amazonでも購入できますので、リンクを張っておきますね。
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和06年 (情報処理技術者試験):Amazon
科目A試験の勉強方法
科目A試験については、基本的に過去問道場を使います。※上述に紹介しています。
始めはわからなかった問題について1つずつじっくり理解をしていくようにしましょう。
スピードは二の次で大丈夫です。
正答率が8割で安定してきたら、この分野は安心して受けられるかなという感覚でしょう。
四肢択一問題でよくありがちな勉強法が、正答部分のみ理解しようとすること。
他の3つの三択はなんで違うのか、どのような意味なのかというのもじっくり理解しましょう。
以降、科目A試験におけるカテゴリごとのポイントについて解説します。
テクノロジ系
この分野はIT未経験者にとって挫折どころのひとつです。
十分な勉強時間を確保したいのですが、始めにやることはあまりおススメはしません。
もちろん勉強好きな方は、どんどんやってもらって構わないですよ!
用語から計算など実務を経験しないとあまりイメージが湧かない問題が盛りだくさんなので、イラスト付きの参考書や内容を理解する際は画像をみて理解しましょう。
マネジメント系
その名の通り、ヒト・モノ・カネをどのようマネジメントするべきか?という知識について問われます。
マネジメントにおける技法の名称とその意味について多少の暗記が必要ですね。
ただし、マネジメントはITのみの分野以外でも必要なスキルであることから、未経験の方でも耳にしたことのある用語は多少なりともあります。
さらに問題をよく読めば回答できるものもあるので全体における勉強比重は少なくてOKです。
未経験でもとっかかりやすく、挫折しにくい、覚えたら記憶から消えにくいという側面からと勢いづけの意味でスケジュールの前半に持っていくとよいでしょう。
ストラテジ系
IT業界を取り巻く環境をとらえ、どのように経営していくか?という知識について問われます。
技法の名称およびその意味について暗記が必要です。
問題をよく読めば回答できるものもあるので全体における勉強比重は少なくてOKです。(マネジメント系と同様の理由)
マネジメント系同様、未経験でもとっかかりやすく、挫折しにくい、覚えたら記憶から消えにくいという側面からと勢いづけの意味でスケジュールの前半に持っていくとよいでしょう。
科目B試験
科目B試験においても基本的には過去問を解くが最適な勉強法です。
試験制度が変わっていますが、問題形式や問われる内容は一緒なので、新制度以前の過去問も解いていきましょう。
多肢択一方式なので、こちらも科目A試験同様、正答だけを振り返りするのではなく、なぜ他の回答だと誤りなのかを理解することを忘れずに!
基本情報技術者試験ドットコムに過去問がpdf形式で見れますので、ご覧になってみてください。
基本情報技術者試験の解説No.1を目指すサイト。試験の概要・出題範囲・おすすめのテキストから過去問題の解説まで基本情報技術者に関係している情報を発信しています。わからない疑問・難問があれば掲示板かメールでお気軽にお問い合わせください。
アルゴリズム・プログラミング
アルゴリズムやプログラミングは基本情報技術者試験の中で一番の未経験者泣かせです。
とにかくこいつに一番の勉強比重を置きましょう。
理解だけではなく、それを引き出すアウトプットとそのスピードが合格のカギを握るので、コツコツと取り組んでいきましょう。
セキュリティ
セキュリティ分野はITサービスを利用する者、ITサービスを作る者にとって重要な知識です。
始めはよくわからない用語があり、躓きそうになりますが、理解していくと国語のような感覚で問題を解けるようになります。
文章の読解力を磨いていけば未経験の方でも難しくはないはず!
まとめ
今回はとにかく早く資格を取りたいという方向けに最短ルートでの勉強方法を伝授しました。
勉強して合格しても、実務に紐づかないのではないのか?という疑問の声も耳にします。
その意見に一理はあると私も考えますが、やっぱりこの資格を取得できる人は未経験でもIT人材として戦える立派な武器を持っていると認識しています。
IT業界への一歩を踏み出そうと思っている方はぜひ基本情報技術者、挑戦してみてください!
本記事のほかにもシステムエンジニアに必要なスキルや基本情報技術者試験に出てくる難しい用語について簡単かつ分かりやすく紹介している記事もありますので、ぜひご覧になってみてください。
コメント