超重要ビジネススキル【問題解決力】を高める方法について徹底解説

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問題解決力と言われてどんなイメージが思い浮かべますか?ありとあらゆる問題をすべて解決していく人でしょうか?残念ながらそのようなスーパーマンは存在しません。なぜならこの世の中には莫大な数の問題が起きていて、すべてを解決しきるのは不可能であるからです。では、問題解決力があるとはどういうことなのか?私は今回紹介する参考書を読むことで問題解決力を向上させる方法について知ることができました。そこで今回の参考書、「イシューから始めよ」から、私が試してみて問題解決力が向上したと実感したものを厳選して紹介していきます!本記事では「解決すべき問題の選び方」について、後編では「問題の解決方法」について解説していきます。

本当に解決すべき問題の選び方について

冒頭でも述べましたが、本当に問題解決力のある人はむやみやたらにすべてを解決しようとせず、本当に今やるべきなのかを確認するというステップを重要視します。なので、まず最初は解決する問題の選び方について説明をしようと思います。

影響範囲と重要度を整理する

問題を選定する上でまず初めに実施することは、影響範囲を整理することです。影響範囲は解決する問題の優先度を決めるうえで、1番大きな指標となります。「誰に(何に)」、「どれくらい」の影響があるかという情報を定性的、定量的な観点で整理していくことが重要になります。影響範囲と重要度の整理として具体例を以下に記載します。

<問題の例>
・居酒屋のバイトリーダが急遽退職することになった
<影響範囲と重要度の整理>
・お客様への料理提供時間が倍増し、顧客満足度の大きな低下
・社員とアルバイトの残業時間が1日あたり30分の増加

問題の発生タイミングと期間の整理

問題の影響範囲と重要度が整理できたら、次にその事象は「いつ起こるのか」、「いつまで続くのか」という情報を整理していきます。問題の影響範囲が大きいと判断されたとしても、問題がその時点で影響を与えておらず発生タイミングまで時間に余裕がある場合は、現在進行形で起きている影響範囲が小さい問題を先に片づけていく方が良いケースがあります。

情報を整理し、優先度を仮設定したうえで第三者意見を伺う

情報を整理したら、問題のリストをざっと振り返ってみて優先度を仮設定してください。そして、必ず関係者に意見を伺いましょう。『問題解決の工程前に上司の確認を行うのは、当然でしょ~』と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで述べる「関係者」は上司に限ることではなく、少なくても以下の3人の登場人物が必要になります。

  • 問題選定の意思決定者(上司)
  • 問題の情報整理を行う担当者(問題発見者が望ましい)
  • 問題に関連する分野の有識者

ポイントになるのは問題に関連する有識者です。問題の影響の大きさや発生タイミングの判断を誤ることにより、対処する順番を間違え、大きな損失が発生してしまうというリスクはこの段階でつぶしておく必要があります。

情報収集・整理のコツ

ここまでは、解決すべき問題を選定する方法について順を追って説明しました。以下では、上記で紹介した情報収集と情報整理の手助けとなるコツを紹介します。

情報収集は「So What?」を活用し、潜在リスクを洗い出す

「So What?」とは物事の本質を見極めるのに有効な手法になります。「So What?=だから何?」という問いを繰り返すことにより、影響の対象と範囲について潜在しているリスクの洗い出しをしていきます。1つの問題を表面的にとらえてしまうと、その影響範囲は固定観念にとらわれてしまうため、このような手法が必要なのです。以下に具体例を挙げて説明していきます。

<問題の例>
・居酒屋のバイトリーダが急遽退職することになった
表面的にとらえた影響範囲
・居酒屋のバイトリーダが急遽退職することになったため、お客様への料理提供時間が20%増加し、顧客満足度がやや下がる。
So What?を使用したときの影響範囲
・居酒屋のバイトリーダが急遽退職することになった
 →(だから何?)バイトリーダがいなくなることでほかのメンバーの統率が取れなくなる
  →(だから何?)バイトメンバーの中が悪くなる
   →(だから何?)新たに退職するメンバーが表れる
    →(だから何?)お客様への料理提供時間が50%増加し、顧客満足度がかなり下がる。

潜在するリスクを突き詰めたあとの影響範囲は、始めに考えられたものと比べて、かなり大きいものになることがわかります。

情報整理の際は、むやみに定量値で比較しない

数ある問題の中には影響対象・影響範囲および問題発生のタイミングが近いものがあり、定量的な形で準備できることがあります。ただし、楽をして数値を横並びで比較してしまうと、そのほかの要因を加味できないまま誤った優先度をつけてしまう可能性があります。「So What?」を活用し、潜在リスクを洗い出したうえで情報整理をしていく段階では、問題の全体に目を通し、直感で優先度を割り当ててみることも有効な手法になるのです。問題の選定で一番厄介なのはその人の固定観念が大きく左右されてしまう事なので、整理した後は俯瞰的に確認してみるのと、やはり第三者や有識者に確認してもらうことがポイントになっていきます。

参考書について

タイトル:イシューからはじめよ
著者:安宅 和人
出版社:英治出版
出版日:2010/11/24
価格:1,980円(単行本)/1,782円(kindle)

まとめ

本記事は、数ある問題の中から解決すべき対象を選定する方法について紹介しました。問題解決というスキルでは、どのように解決したらよいのかというアプローチの部分にフォーカスが当てられがちですが、情報の収集が根幹にあるという事をぜひ忘れないでほしいです。参考書では、問題が100個存在していたら、解決して価値を生み出すことができるものは2,3個くらいであると述べています。限られた時間の中でいくつ問題を解決できるということよりも、対処していく問題を厳選することで最終的に大きな価値を得られるという事を意識していけるとよいでしょう。次回は実際にどのように問題を解決していったらよいかという手法について触れていきたいと思います。ぜひ後編の記事もご覧ください!



いけやん

いけやん

現役システムエンジニアのいけやんです。 駆け出しシステムエンジニアやIT業界に転職を考えている方のために有力な情報発信をしていきます!

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