運用保守エンジニアの仕事に興味があっても
「実際の給料はどうなんだろう?」
「安定しているけど、収入面で不安はないのか?」
と悩む方は多いのではないでしょうか。
特に未経験者や転職を考えている方にとって、給与の実態は重要な判断材料ですよね。
本記事には、私が同じ会社で5年以上運用保守エンジニアとして働いた経験をもとに、リアルな給料事情が書かれています。
年収アップを目指すための具体的な方法や、業務内容やスキルによってどのように収入が変わるかについても触れているので、みなさんがキャリアを選択する際に役立つ情報になっていると自負しております。
運用保守エンジニアとしてのキャリアの可能性と、給与面での現実をご覧ください!
目次
運用保守エンジニアの給料の概要
早速ですが!
みなさんが気になっているであろう、運用保守エンジニアのお給料の詳細を暴露していきます。
あまり、こんなの披露する人は珍しいと思うのでぜひ舐めまわすように見ていってください(笑)
いけやんの給料と相場
いけやんが入社してから5年間の年収は以下の表の通りです。
1年目 (4月~12月) | 310万円 |
2年目 | 460万円 |
3年目 | 470万円 |
4年目 | 480万円 |
5年目 | 510万円 |
マイナビAgentさんの平均年収シミュレーションと比較すると、毎月の残業代を考慮しても、若干いけやんの給料が上回っているという感じですね。
<運用保守エンジニアの平均年収シミュレーション>
年齢 | 平均年収 | 男性平均年収 | 女性平均年収 |
20代 | 387万円 | 384万円 | 395万円 |
30代 | 466万円 | 468万円 | 440万円 |
給与の内訳と推移
月の給与の内訳は基本給+残業代+交通費(約1.5万円)+住宅手当(3万円)になります。
賞与は年2回の1回あたり45~60万です。
基本給の推移はこんな感じ
1年目 | 21万円 |
2年目 | 21万円 |
3年目 | 21.5万円 |
4年目(昇格あり) | 23万円 |
5年目 | 23万円 |
賞与(ボーナス)の推移はこんな感じ
※年2回支給の合算値になります。
1年目 (研修期間含む) | 50万円 |
2年目 | 100万円 |
3年目 | 100万円 |
4年目(昇格あり) | 110万円 |
5年目 | 120万円 |
年収アップの仕組み
ここでは、年収が上がる仕組みについて解説していきます。
会社によって制度は異なりますので、参考程度にご覧いただければと思います。
年収を上げる要素は以下の3つです。
- 目標に対する達成度
- 仕事に取り組む姿勢
- 保有資格やスキル
- 昇格
目標に対する達成度
半年ごとに複数の目標を立て、その目標に対しどのくらいの達成度であったかが昇給に反映されます。
会社の利益にどのくらい貢献したかが評価されるのです。
特に運用保守エンジニアはどのくらい工数を削減できたか、お客さんに案件を受注してもらいその利益はどのくらいだったかという内容がよくある目標設定です。
仕事に取り組む姿勢
公正な評価を行うには、1点目のような定量的な評価(目標に対する達成度)だけではなく、その人の「姿勢」という部分も見られます。
主体性や成長意志や協調性など、定められた項目に対し、自己評価と上司による他評価を行います。
資格やスキル
資格やスキルによっても給料が変動することもあります。
しかし、実務に対する評価に比べると給料の変動へのインパクトは少ない傾向にあります。
資格取得・スキル取得は1点目であげた目標の中の1つとして取り組むか、資格取得による報奨金を得るという2パターンがあります。
例えば、基本情報技術者に合格すると報奨金として3万円がもらえるとか、
会社によってはこの資格を持っていると毎月の給料からプラス1万円になるとか、会社によって様々です。
昇格
一番手っ取り早く年収を上げる方法は昇格をすることです。
もちろん、そんな簡単に昇格できるわけではなく、上述している目標に対する達成度や行動面など様々な要素を鑑みたうえで、上司から推薦され始めて昇格試験を受けることができます。
昇格試験では論文や面接を経て、自身がどのくらい会社に利益をもたらすことができるのかをアピールし、人事や会社の上層部に認められて晴れて昇格することができるのです。
今の給料に対して感じること
ギャップはあったか?
入社前の想定を若干上回るというのが率直な感想です。
つまり、私の新卒入社時(2019年)と現在における転職・求人サイトでの情報と実際の給料を比較すると、実際の給料の方が高いということになります。
給料に不満はあるか?
もらっている額に対する不満は全くないです。
ただ、数千人規模の会社ともなると、他部署のメンバに対する評価と比較すると納得いかないことは多々あります。
明らかに部署内の貢献度や生産性が個人としては高くても、部署の業績が低ければもちろん他と比較して低くなってしまうのでやりきれない気持ちが出てきます。
この点は業界関わらず「あるある」な不満といったところでしょうか。
就職活動や転職活動で見るべきポイント
会社によって給与制度や福利厚生は異なるため、一部の要素にとらわれずトータルで評価しましょう。
基本給はめちゃくちゃ高くて入社したけどボーナスが少ない、みたいなことはよくある例です。
トータルで見るための、要素を以下に挙げていきます!
基本給
基本給と残業代がどのように設定されているかを確認しましょう。
特に、運用保守エンジニアのように残業が発生しやすい職種では、残業代の支給条件(時間単価や支給の上限など)も重要なポイントです。
賞与(ボーナス)の有無と支給額
賞与が年収にどの程度影響を与えるのかを事前に把握しておきましょう。
ボーナスの有無やベースライン(○月分の給与分など)、支給回数、金額の決定方法(業績や評価に基づくのかなど)を確認することで、総合的な収入を見積もりやすくなります。
昇給・昇格のタイミングと基準
※こちらのポイントは貪欲に給料を上げていきたい方向けの内容です。
定期的な昇給の有無や昇格の基準についても確認が必要になります。
昇給や昇格が自己の成長と連動している会社か、どのような成果を出すと年収が上がりやすいかを理解しておくと、長期的な収入計画が立てやすくなります。
資格や個人スキルの影響
資格や個人のスキルがどこまで影響してくるのかも見ておくとよいでしょう。
資格取得奨励金制度があるのか、どのような資格が求められているのか(報奨金額が高いのか)という点に着目していくのが良いです。
上述しましたが、私の会社は資格取得で一時的に報奨金がもらえる企業もあれば、もらえない企業もあります。
一時的ではなく半永久的に月の給料プラスαで給料が増加する制度を取る企業もあります。
企業でかなりバラツキが出る点ですし、自分の適性やモチベーションにも関係してくるので重要なポイントとなります。
福利厚生
仕事に対する直接的な対価ではないものの、価値としてのトータルで図る要素としては見逃せないポイントです。
福利厚生の種類は多様化しているため、すべてを確認するというより個人のライフスタイルに合ったものがあるかという確認ぐらいでとどめておくのをおすすめします。
以下に、簡単にライフスタイル別の福利厚生の例を挙げます。
運用保守エンジニア目線で重要なものには色付けをしています。
※会社が従業員に提供しなければならないと決められている福利厚生(社会保険などの法定福利)の解説は除きます。
健康重視
※いけやん的に一番重要視している項目です!!
- 定期健康診断:年1回以上の健康診断の提供
- 人間ドック補助:人間ドックや専門的な検査の費用補助
- メンタルヘルスケア:カウンセリングサービスの提供やストレスチェック
- インフルエンザ予防接種:季節性の予防接種費用負担
給与関連 ※上記重複あり
- 残業手当:法定時間外労働に対する手当
- 通勤手当:公共交通機関や車通勤に対する交通費補助
- 住宅手当:賃貸住宅に対する補助、勤務地からの距離に応じた補助
- 家族手当:扶養家族(配偶者や子ども)に対する手当
- 資格手当・報奨金:資格取得に応じた報奨金、毎月の手当
- 在宅勤務・リモートワーク手当:在宅勤務をサポートする手当や機材費支給
余暇・ライフサポート
- 社宅・寮制度:会社が所有する寮や社宅の提供
- リゾート施設利用補助:提携リゾート施設やレジャー施設の割引
- 社員旅行・イベント補助:社員旅行やBBQ大会などの費用負担や補助
- 休暇制度:有給休暇、産前産後休暇、育児・介護休暇、特別休暇など
自己成長・スキルアップ支援
- 資格取得支援制度:受験料や教材費の補助、資格取得時の報奨金
- 外部研修補助:外部の専門講座やセミナー参加費の補助
- 語学学習補助:語学学校の費用負担やオンライン英会話レッスンの提供
- 図書購入補助:業務に役立つ書籍の購入費用の補助
育児・介護支援
- 育児手当:子どもの保育費用や教育費用の補助
- 保育施設利用補助:会社内の託児施設や提携保育所の利用補助
- 介護休暇:家族の介護に対する有給・無給休暇
退職後のサポート
- 退職金制度:一定年数以上勤務した社員に対する退職金
- 企業年金制度:退職後の生活を支える企業年金
- 再雇用制度:定年後も働き続けたい社員に対する再雇用制度
まとめ
運用保守エンジニアのリアルな給料事情を紹介しましたが、みなさんはどのように感じましたか?
大事なのは自分のスキルや仕事への熱量に対し、どこまでの給料が期待できるかを俯瞰して見ることです。
運用保守エンジニアについてのお給料事情については全体感をご理解いただけたと思いますが、「他の職種も並べてみて比較したい」と思った方は、まずは転職エージェントで無料相談してみてはいかがでしょうか?
自分で調べる+人に相談すると情報の精度もあがりますし、理解を深めるのに効果的です。
運用保守エンジニアについて仕事内容や裏事情をもっと詳しく知りたいと思った方は、ぜひ以下のリンクから他記事をご覧になって下さい!
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